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・第90回・

今日は、森についてです。

先日、長野県にあるアファンの森というところにおじゃましてきました。
ここの理事長をしているC.W.ニコルさんと森田さんにお会いして、
森というものについて詳しくお聞きしてきました。

まず何よりも驚いたのは、、、

自然を壊してしまうと、人が手を入れなければ、ずっとそのままになってしまう。
、、、ということでした。

何も手を入れない、人が介入しないことが自然だと思っていたのですが、、、
そうではなかったのです。

いやー、勉強不足でした。

日本は経済成長を求め、森の多くはスギやカラマツの植林地になってしまったそうです。

こうして、人間が変形させた森の自然は、
土砂が流れ落ち、木々は生えてこず、生き物には厳しく、
到底、理想の形とは言えない環境に。

ひょっとすると、1000年単位で見れば森は復活するのかも知れません。
しかし、何とか生き延びている、多くの生き物たちが絶滅してしまう。

しかし可能性があります。

人間が破壊したこの不自然な森を、本当の自然に戻すことができるのも人間なんです。

日本の緯度と日本の縦長の形は生き物(微生物、昆虫、草木、両生類、ほ乳類など)にとって
とても良い環境だそうです。
ニコルさんが惚れた理由も分かった気がします。

本来、理想の森というのは、大木があり、その下に次代の中ぐらいの樹、そして草が広がっている構成。
公園の森とは、ちょっと違ってますよね。
そして、カエルの声、鳥の声、笑っている水、木々の音。
光と影の気持ちよさ、風の気持ちよさ、涼しさ。

日本人としてこの自然に誇りを持ち大切にしていきたい、と感じました。

ニコルさんは日本の森を愛されていて、100年後の森(日本)をイメージしながら、
森の大切さを訴えていることに共感しました。

美しい日本、、、まず森からですね。

アファンの森
http://www.afan.or.jp/

チャオ!

・第89回・

もの作りには、哲学や思想はとても大切です。

非常にクオリティの高い絵を描いても、音楽を作曲しても、ゲームを作っても
そこに哲学や思想が見えないと、それは非常につまらないものに映りやすく、
多くの人へのメッセージも届きづらくなります。
作り手の責任とも言えるかも知れませんし、
発信メッセージ放棄という言い方もできるかもしれません。

作り手の考え方、理由が大切というのは、そういうことだと思います。
自分なりの哲学、思想というのは、クオリティを超えるチカラがあるからです。

クオリティが究極的に高いものと芸術との差、そういうことなのかもしれません。

その人の考えを詰め込んだものは、そこに感情を抱きやすい。
すべてにおいて理由があります。
ポケモンのデザインひとつとっても同様です。
音符や音量ひとつとってもそうです。

作り手と受け手で役割は違いますが、
「なぜ、そうなったか?」「なぜ、そうしたのか?」を考えてみましょう。
きっと、新しい答えが見えてくると思います。
そしていつしか、相手や自分の思想が見えてくると思います。

では。

・第88回・

みなさま、ありがとうございます!!

おかげさまでグローバル・トレード・ステーション(GTS)での
ポケモン交換が1000万匹を突破しました!!
嬉しい!!
想像を超える数字です。
特に北米の方々はWi-Fi接続率が高いそうです。ありがたい!

7月27日には欧州でも発売されます。
これで言語としては、イタリア、フランス、スペイン、ドイツと更に4カ国増えます。
みなさんも、メールを持たせてポケモン交換してみてくださいね!

では。

・第87回・

東京国立博物館で展示中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」特別展。
みなさんご覧になりましたか?

絵はもちろんのこと、ダ・ヴィンチの哲学や思想がとても興味深いです。
きっと研究熱心で、追求型、好奇心旺盛、発明、発見好きだったのではないかと。
そんな風に思える人物でした。

高度に磨かれた思想の詰まったものは芸術性が高くて、
クオリティが高いという言葉が似合わないですね。

亡くなるまでに描いた絵の点数は少ないのですが、
その知識、技術、発想たるや凄まじい。
「受胎告知」は樹だけで異世界を思わせます。
巨大な鋳物を造ることが無ければひらめかなかったかも知れませんが、
馬全体や顔の比率などを丁寧に研究しているところもすごい。
空気遠近法の発明もすごい。

と、何回「すごい」といったでしょう?とクイズができるぐらい、すごい!

何だか、固定観念を壊され、価値観をも壊され、
いろいろな意味で心地よい刺激を受けました。

今週末17日(日)で終わってしまいますので、お早めに!

では。

・第86回・

本日、朝10時から増田の母校である日本電子専門学校で講演をしてきました。
学校は新宿の大久保近辺にあるのですが、久しぶりの母校に何だか学生気分でした。

今日の講演は40分ぐらいのものでしたが、熱心に聞いてくださる学生が多く、
とても有意義な時間でした。
何かひとつでも良いので、感じて貰えれば、と思いました。

ちなみに私は、この学校のコンピューターグラフィックス科でした。
CGは今のように発展しておらず、「絵の表現」というよりは、
数学博士が研究に使用しています、という感じで、技術もまだまだ。
スキャンライン、レイトレーシング、ラジオシティ、バンプマッピングなどがあり、
特にレイトレーシングは1枚の絵の表示に1日以上かかるようなものでした。
今ではそういった時間が掛かるものは疑似になり、本当のリアルを求めるのではなく、
絵の表現方法として扱うように変化してきました。

当時はUNIX(OS)、3Dプログラム、法線ベクトルや行列などの数学、
発想法、シナリオ、イラストなど、様々なことを学びました。
そのときは、面白いと感じたことに熱中していましたが、心の中では無駄かも、とも思っていました。
しかーし!
その時学んだことは、今の仕事にとっても活かされています。
学ぶって不思議ですね。

では。

・第85回・

先日、大阪府高槻市にある、JT生命誌研究館に行ってきました。

展示方法が面白く、生命の不思議さがいっぱい。
館長の中村先生も素晴らしい方で、その想いから館内もとても魅力ある造りになっています。

増田が一番面白かった、というか勉強になったのは、
地球上のすべての生き物にはDNAがある、ということです。
すべてに、です。
つまり、ヒトだけが特別な存在ではないのです。
そしてそれは38億年前に始まったのです。

また、DNAは長く生きたいというのが基本のようです。
そう考えると、人間よりも樹の方が長生きしているし多様性もあります。
昆虫の多様性にも目を見張るものがあります。

生命の不思議と、ヒトとの関係性。
人間は生命に対してまだまだ勉強不足のようです。

ぜひ、近くにお住まいの方は足を運んでみてください。
新しい発見が必ずどこかに隠れています。

詳しく知りたい方はこちら!
http://www.brh.co.jp/

では。